アメリカでは6月1日に新登場し、首位は奪えず2位争いで猛烈な死闘を展開しているJon M. Chu監督の「Now You See Me 2」は3232館で23.0M。
しかしマカオが重要な舞台になっている中国だけで3D作品の150M超(160億円)の爆発的ヒットのおかげで、先週末の7月17日時点でアメリカの累積は63.5Mなのに対し、海外市場での累積は203.7M、ワールドワイド総計で203.7M(218億円)と好成績を残している。しかしオリジナル前作には未だ追い付かない。
3年前のオリジナル「グランド・イリュージョン」はマジシャンとして一流の腕を持つ、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループがマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪う。権力者や大企業の不正をFBIや警察を出し抜いて見つけマジックショウで暴露するヒーローにして犯罪者、そして奪った不正な大金は貧しい庶民にばら撒くロビンフッド的正義の犯罪集団「フォー・ホースメン」。
その年の夏映画で一番利益率が高くグローバル総計で351.7M(376億円)を挙げている。
続編であるこの映画は更に派手に舞台を移すので増やした制作費は90M(96億円)だが、後50億円ほどで利益が出る。
映画の冒頭はリーダーのダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)の少年時代。父親の大マジシャンが金庫に入り河に沈められた金庫から脱出に失敗するシーンから始まる。アトラスのトラウマは後を引く
大仕事を終えた1年後、あらゆるイリュージョンに精通したリーダーのアトラスは新「フォー・ホースメン」を立ち上げ懐かしいメンバーが再結集する。
カ-ドマジシャンのジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)、メンタリストのメリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)紅一点のイズラ・フィッシャーに代わってイリュージョニストのルーラ(リジー・キャプラン)が加わる。
どちらも脇役専門女優だがオマーン生まれのイズラより、LA生まれの34歳、リジーの方が美人で僕の好みだ。
新たなミッションは巨大IT企業「オクタ」社の個人情報売買の暴露。CEOを催眠術でコントロールしウェイター、警備員、イベントスタッフと早変わりして、NYでのスマフォ事業の会場に潜入しプレゼンテーションをハイジャックして事業の裏にある不正を暴く。
ところが逆にFBIに逆ジャックされホースメンの素性を暴露され追われて会場を脱出する。避難先がチャイナタウンの小さな中華料理店だと思って外へ出ると中国のカジノの本場マカオと言うのがオカシイ。これも観客を騙すテクニック。
しかし中華料理を食べる間もなく高級ホテルのスィートルームに連れて行かれ、そこで天才エンジニア、ウォルター・メイプリー(ダニエル・ラドクリフ)に出会う。実は彼らのプレゼン・ハイジャック計画を阻止したのはウォルターなのだ。
その裏には、ホースメンを利用して「オクタ」社から世界のどのシステムにアクセス可能なチップを盗み出すように脅迫する。そのチップで世界を大混乱に陥れる陰謀だった。
可愛い顔をした「ハリーポッター」のダニエルも明日(23日)が誕生日で27歳になる。茶色の口と顎鬚に覆われた上半分に光る目付きは鋭く光る。
子役から大人の俳優への道は険しく成功しているのは少ないがダニエルはB級ホラー映画「ウーマン・インブラック」や「ビクター・フランケンシュタイン」などの他このような大作の脇役で着実に道を歩んでいる。今後、主演で一発大ヒットが必要だが。
全てのトリックを破る科学の前になす術なく徐々に追い詰められるホースメン。
ホースメンたちはチップを持ち逃げしてロンドンへ逃走。
追いかけるウォルターにプライベイトジェットで付き添う大富豪の父親アーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)。
最終決戦の地ロンドンでホースメンたちは各人得意の魔術を披露する。カードを入れ替えクィーンを充てさせたり兎を思わぬ処から出して見せたりフツ―のマジックから雨を止めたり、下から上へ逆に降らせたり凄いイリュージョンの果てに、ルーラが「空から大きな船を振らせてテームズ河」に浮かべると不思議な予言をする。
ところがウォルターとアーサーはホースメン4人を一網打尽、手錠をかけてジェト機に連れ込み、銃を突きつけ秘匿した「チップス」を取り戻す。
その上飛び立ったジェット機から全員が放り出され「何だホースメンの負けか」と思った瞬間に一発大逆転のスーパーイリュージョンが起きる。
流石にネタバレは出来ないが、観客も見事に騙される終盤は最近の映画では秀逸のコン映画になっている。
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソンなどの主要メンバーが再結集し、アトラスの父親の友人だった老マジシャンにモーガン・フリーマン。
マカオのマジック商人、リー役でなどの台湾人、ジエイ・チョウ。「グリーン・ホーネット」でハリウッドへ進出し大活躍をしている。僕はチュウのデビュー作「頭文字D」に感激したことを覚えている。
監督は中国系アメリカ人で「G.I.ジョー バック2リベンジ」などのジョン・M・チュウ。ジャスティン・ビーバーなどのMTVで大ヒットを飛ばしている。
中国・台湾系の役者や監督が活躍しマカオでロケが行われるなどかつての洋画王国・日本は完全にパッシング。
特に興行面で中国がハリウッドを支える構図は益々拡大される。
9月1日よりTOHOシネマズ スカラ座・みゆき座他で公開される。
しかしマカオが重要な舞台になっている中国だけで3D作品の150M超(160億円)の爆発的ヒットのおかげで、先週末の7月17日時点でアメリカの累積は63.5Mなのに対し、海外市場での累積は203.7M、ワールドワイド総計で203.7M(218億円)と好成績を残している。しかしオリジナル前作には未だ追い付かない。
3年前のオリジナル「グランド・イリュージョン」はマジシャンとして一流の腕を持つ、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループがマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪う。権力者や大企業の不正をFBIや警察を出し抜いて見つけマジックショウで暴露するヒーローにして犯罪者、そして奪った不正な大金は貧しい庶民にばら撒くロビンフッド的正義の犯罪集団「フォー・ホースメン」。
その年の夏映画で一番利益率が高くグローバル総計で351.7M(376億円)を挙げている。
続編であるこの映画は更に派手に舞台を移すので増やした制作費は90M(96億円)だが、後50億円ほどで利益が出る。
映画の冒頭はリーダーのダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)の少年時代。父親の大マジシャンが金庫に入り河に沈められた金庫から脱出に失敗するシーンから始まる。アトラスのトラウマは後を引く
大仕事を終えた1年後、あらゆるイリュージョンに精通したリーダーのアトラスは新「フォー・ホースメン」を立ち上げ懐かしいメンバーが再結集する。
カ-ドマジシャンのジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)、メンタリストのメリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)紅一点のイズラ・フィッシャーに代わってイリュージョニストのルーラ(リジー・キャプラン)が加わる。
どちらも脇役専門女優だがオマーン生まれのイズラより、LA生まれの34歳、リジーの方が美人で僕の好みだ。
新たなミッションは巨大IT企業「オクタ」社の個人情報売買の暴露。CEOを催眠術でコントロールしウェイター、警備員、イベントスタッフと早変わりして、NYでのスマフォ事業の会場に潜入しプレゼンテーションをハイジャックして事業の裏にある不正を暴く。
ところが逆にFBIに逆ジャックされホースメンの素性を暴露され追われて会場を脱出する。避難先がチャイナタウンの小さな中華料理店だと思って外へ出ると中国のカジノの本場マカオと言うのがオカシイ。これも観客を騙すテクニック。
しかし中華料理を食べる間もなく高級ホテルのスィートルームに連れて行かれ、そこで天才エンジニア、ウォルター・メイプリー(ダニエル・ラドクリフ)に出会う。実は彼らのプレゼン・ハイジャック計画を阻止したのはウォルターなのだ。
その裏には、ホースメンを利用して「オクタ」社から世界のどのシステムにアクセス可能なチップを盗み出すように脅迫する。そのチップで世界を大混乱に陥れる陰謀だった。
可愛い顔をした「ハリーポッター」のダニエルも明日(23日)が誕生日で27歳になる。茶色の口と顎鬚に覆われた上半分に光る目付きは鋭く光る。
子役から大人の俳優への道は険しく成功しているのは少ないがダニエルはB級ホラー映画「ウーマン・インブラック」や「ビクター・フランケンシュタイン」などの他このような大作の脇役で着実に道を歩んでいる。今後、主演で一発大ヒットが必要だが。
全てのトリックを破る科学の前になす術なく徐々に追い詰められるホースメン。
ホースメンたちはチップを持ち逃げしてロンドンへ逃走。
追いかけるウォルターにプライベイトジェットで付き添う大富豪の父親アーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)。
最終決戦の地ロンドンでホースメンたちは各人得意の魔術を披露する。カードを入れ替えクィーンを充てさせたり兎を思わぬ処から出して見せたりフツ―のマジックから雨を止めたり、下から上へ逆に降らせたり凄いイリュージョンの果てに、ルーラが「空から大きな船を振らせてテームズ河」に浮かべると不思議な予言をする。
ところがウォルターとアーサーはホースメン4人を一網打尽、手錠をかけてジェト機に連れ込み、銃を突きつけ秘匿した「チップス」を取り戻す。
その上飛び立ったジェット機から全員が放り出され「何だホースメンの負けか」と思った瞬間に一発大逆転のスーパーイリュージョンが起きる。
流石にネタバレは出来ないが、観客も見事に騙される終盤は最近の映画では秀逸のコン映画になっている。
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソンなどの主要メンバーが再結集し、アトラスの父親の友人だった老マジシャンにモーガン・フリーマン。
マカオのマジック商人、リー役でなどの台湾人、ジエイ・チョウ。「グリーン・ホーネット」でハリウッドへ進出し大活躍をしている。僕はチュウのデビュー作「頭文字D」に感激したことを覚えている。
監督は中国系アメリカ人で「G.I.ジョー バック2リベンジ」などのジョン・M・チュウ。ジャスティン・ビーバーなどのMTVで大ヒットを飛ばしている。
中国・台湾系の役者や監督が活躍しマカオでロケが行われるなどかつての洋画王国・日本は完全にパッシング。
特に興行面で中国がハリウッドを支える構図は益々拡大される。
9月1日よりTOHOシネマズ スカラ座・みゆき座他で公開される。