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年間500本を越える映画を見る映画狂・恵介。TVやDVDで見る映画は映画ではない。映画はアメリカや東南アジアや日本でも劇場で試写室で見る映画のみに限られ、その感想やコメントを毎日書き込みます。今まで休んだのは上海に滞在した2012年の4日間だけ。サイバーコップが日本中国間のブログ・アクセスを切断したからです。それ以外は皆勤、アクセスは52万回を数える。
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    またJKものかいな、と諦めながら見始めると、これが意外以上に面白い。
    友達の居ない主人公は他の映画にも多く出て来るが、居ない度合いが凄い。
    だからお金をあげて歓心を買ったりする。
    不登校だが試験があれば一番になると言うのも嬉しい。

    映画の冒頭、吉田春(菅田将暉)は下の駐車場で大騒ぎしている連中を見付けると、
    寛いでいる店先から海浜に面したベランダから白いボックスカーの屋根に飛び降り
    1人の少年を苛めている4-5人の高校生をボコボコにする。
    車の屋根は大きくへこみ苛めっ子たちや被害者の少年も含めて逃げてしまう。

    そのいざこざが素で校長に叱責を受けた春は学校に行かなくなる。
    行動予測不能な超問題児、吉田春こと「怪物くん」のイントロダクションだ。

    不登校の春の空席の隣が学年一の優等生、ガリ勉&冷血の水谷雫(土屋太鳳)。
    先生に頼まれ溜まっている学校からの通知やプリントなどを嫌々ながら春の部屋に届ける。

    友達が居ない春にしてみればワザワザ家まで来てくれた人は誰も居ない。
    家と言っても実家を出て従兄の三沢満善(速水もこみち)の雑貨屋に世話になっている。
    嬉しくって嬉しくって、雫を「初めての友達」と公認し「雫が好き」と告白までしてしまう。

    勝手に友達認定し、好きと迫られてもがり勉で春同様に友達0の雫は別の目標がある。
    シングルマザーで仕事に忙殺されていると、雫を見放す母親へのリベンジを込め、中学以来の慣習となった学年で一番になることだ。

    不登校は直る。雫の後を子犬みたいにつき纏いどこに行くにも雫から離れない。女子トイレからも追い出される始末。
    期末テストでは雫は2番、そしてウザったい春が首位で雫同様先生生徒一同驚く。

    子犬みたいにつき纏う春はイケメンでその気になれば、知的能力も誰にも負けない。
    「俺のこと春って呼べよ」と好きだと猪突猛進の「好きだ」コールにいつしか春にロマンスを感じる雫。
     
    友達居ない学力一番という特殊キャラのロマンスは興味津々で展開を楽しむが、
    何よりも2人の会話が可笑しい。

    用事が終わって「どうだ、一発するか?」と聞かれてドキッとするが
    隣接しているバッティングセンターの話し。

    ああ言えばこう言う式のラリーは飽きが来ない。

    春の家族がゴージャス。
    大物政治家で総理の椅子を狙う、父親吉田泰造(佐野史郎)は春の兄で人望もある吉田優山(古川雄輝)を差し置いて後継者に指名しようとする。

    それが春の一番気に入らない所。優山の誕生パーティーを滅茶苦茶にし、その夜から行方不明。
    勿論残りの高校生活も不登校で卒業も出来ない。

    3年前に先生に頼まれてプリントを持って行ったみたいに高校生活の残滓(雫と過ごした思い出の品々)を段ボールに入れてトボトボと春に下宿先に運ぶ、雫。

    そこで三沢に「一発やってけ」と誘われて渾身の一撃は一番上のマークをヒット。
    「ホームランだ!雫」と懐かしい春の声がバッティングゲージに届く。

    不器用な主人公たちが織りなす自分勝手で他人の思惑を顧みない「怪物くん」たちの破天荒ドラマ。

    大ヒット映画「君の膵臓をたべたい」の月川翔が監督を務めスィートビターで最後はロマンスを成就させる演出力は見事だ。

    4月7日よりTOHOシネマズ日比谷他全国公開される。

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    カーレースの映画と言えば「栄光のルマン」や「スピードレーサー」などF1レースの映画は多いが、公道でタイムアタックを繰りかえスプリント形式の絵は単独で走るので映画は少ない。
    そこでラリーのおさらいをしてみる。

    ラリー (Rally) とは指定された公道でタイムアタックをする自動車競技。ドラバ-とナビゲーターの2名1組が競技車両・ラリーカーに乗り、公道上を1台ずつ走行して、区間タイムの速さや運転の正確性を競う。自動車競技としてのラリーは、1911年に始まったラリー・モンテカルロが起源とされる。
    ラリー界ではラリー・モンテカルロと1932年創設のRACラリー(現ウェールズ・ラリーGB)、1953年創設のサファリラリーのことを「三大ラリー」と呼ぶ。
    かつては長距離・長時間走行の耐久性を競う傾向が強かったが、現代ではコースや日程をコンパクトにまとめ、短距離のタイムアタックを繰り返すスプリント形式が主流となっている。

    ラリーの最高峰は1973年に創設された世界ラリー選手権 (World Rally Championship, WRC) 。 ラリーでの好成績には市販車の販売促進効果があるため、上位シリーズや伝統イベントでは自動車メーカーが一流プロ選手と契約し、ワークス・チームを編成して参戦する。
    現代の主なラリーは、SSにおけるタイムトライアルを主体としている。数日間の合計タイムによって純粋な速さを競う。「スプリントラリー」とも呼ばれる
    映画の世界では半世紀前の「ラリー・モンテカルロ」(69)があるだけ。

    しかしラリーでの特殊な運転技術「ドリフト」については日本が本場で幾つの作品がある。
    ユニバーサルの「ワイルドスピード」(06)はドゥエイン・ジョンソン主演でシリーズも8を数えているが、第3弾の「TOKYO DRIFT」は東京・渋谷を中心にドリフトを駆使しながら公道での手に汗握るレースだった。
    香港映画で日本のコミック原作の「頭文字D」(06)は山道をドリフトで駆け降りる。
    アンディ・ラウが監督でシリーズ化され、豆腐屋のオヤジがスターになった。

    そういう意味で公道を全開走行で駆け抜ける最も過酷な自動車競技ではあるが、
    抜きつ抜かれつと言うレースの醍醐味に欠ける「ラリー」映画は本邦では殆どない。

    そういう意味ではコミックを原作としているがラリーに焦点を当てて、命を賭けるレーサーとメカニックの兄弟を描いた作品はレアものと同時に
    人間ドラマとして良く描かれている。

    子どもの頃山道を自転車で猛スピードで競争しそのまま成長した2人の兄弟。
    主人公で兄の檜山篤洋を演じるのは東出昌大。
    メカニックという、裏方で作り手側に立ち、自分の技術の誇りと兄弟の絆との狭間で揺れ動く芝居は上手い。
    その弟であり、天才ドライバー・檜山直純役には、千葉真一の息子でLA育ちの真剣佑、国外の多数の映画(パシフィフィク・リムなど)、に出演しているが
    最近は邦画が多い新田真剣佑(性の改名も「ちはやふる」の芸名)。

    兄弟はレースを巡り殺し合い寸前の喧嘩や確執を繰りかえすが、子ども時代の自転車競走の原点帰りで緊密な絆を取り戻し日本ラリーの総合優勝をする、他愛のないハッピーエンドを迎えるが、映画のキモは過酷なラリーの「タイムアタック」
    0.1秒でもセーブする凄惨な戦いに目を瞠る。

    2017年には18年振りにTOYOTAが、最高峰の「WORLD RALLY CHAMPIONSHIP」に参戦。
    開幕2戦目にして優勝を飾る快挙となり、大きな話題となった。

    監督は「海猿」「MOZU」「暗殺教室」などの羽住英一郎監督。
    出演は森川 葵、北村匠海、町田啓太など若手や
    要潤、吉田鋼太郎ほか実力派俳優が脇を固める。
    すっかり堪能して興奮した映画だった。

    6月1日よりTOHOシネマズ日比谷他全国で公開される。

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    真っ赤なドレスの小太りの老女が画面に現れる。あのラ・チャナだ。
    名声を馳せたジプシーのフラメンコダンサー、ラ・チャナ(本名、アントニア・サンティアゴ・アマドール)が30年振りに舞台に戻る。
    立つことが出来ず、一緒に歌う男性歌手3人に支えられて舞台中央に一段と高い位置に据えられた椅子に腰を下ろす。

    「おどれるかしら・・・」って言葉を発していたチャナ、観客も同じ感想だが、椅子に座ったまま、ギターなしでソレア・ポル・ブレリアを踊る。

    足は機関銃みたいにリズムを刻み手拍子と腕の動き、それに顔の阿修羅の如く凄まじい表情。それは見事なほどのフラメンコだった。
    僕の見た最高の踊りだった。
    71歳の身体障碍者とはとても思えない。

    何故30年も舞台に立たなかったか、否,立ちたいと思いながら踊れなかったか?

    14歳でプロとして踊り始め、17歳でフラメンコ・ギタリストの、ミゲルと結婚。
    夫がマネージャーになり暴力を振るうようになりDVに悩みながらも、
    フラメンコダンサーのキャリアは順調だった。
    サルバドール・ダリも毎回通い詰める熱心なふぁんだった。

    映画で共演したことのあるピーター・セラーズからハリウッドに招かれるも封建的なヒターノ(ジプシー)の世界では女がジブの意見を主張することは許されない。

    31歳の時TV番組「今夜はフィエスタ」で大成功を収め、ラ・チャナは世界のアイドルになる。
    彼女が成功すればするほどミゲルの嫉妬は高まりDVはエスカレートする。

    そして33歳キャリア絶頂期にミゲルは二人の間の娘を人質に
    「仕事を辞めなければ、娘から引き離す」と強引に引退させてしまう。

    生活の困窮し優しく誠実なフェリックスに出会い結婚するが二人の生活を大切にするため45歳で引退する。
    そして「関節炎」のため立って踊ることは不可能となる。

    だがラ・チャナの舞台へのアーティスト魂は消えない。
    椅子に座ってでも踊ろうとする。

    上述の椅子に座ったフラメンコは13年10月にバルセルナ・カタルーニャ国立劇場で開催されたカルメン・アマヤへのオマージュ公演で、鬼神も器かしむる激しい感動の踊りを終え、3人の歌手に腕を抱えられ立ち上がったラ・チャナへのスタンディング・オベーションはとどまることを知らなかった。

    7月21日よりヒューマントラスト有楽町他で公開される。

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    ホン・サンス監督がたまたま出会ったお気に入りの女優二人と一緒に、その場で構想を練って仕上げた「クレアのカメラ」。
    何ともお手軽な映画だが、サンス監督の独自の映画制作法だ。

    2016年のカンヌ映画祭でフランスの大物女優、、イザベル・ユペールはポール・ヴァーホーヴェン監督作「エル ELLE」で、
    韓国の大スター、キム・ミニはパク・チャヌク監督作「お嬢さん」と、夫々主演女優賞を狙い
    共にコンペティション部門出品の上映でカンヌに来ていた。
    その機会を利用したわずか数日の撮影で、この小品は生まれた。
    普通映画は構想10年なんてのはザラで、少なくとも3-4年かけて映画は完成する。

    しかしホン・サンス監督は脚本を書かない。時間と場所が決まればそこから映画が出来る。
    だから主人公は監督か大学教授、身のまわりの人間関係をドラマにする。
    ジャンル映画の巨匠になったサンス監督には固定したファン層が付いている。
    だが映画興行成績(BO)は振るわない。僕は彼の作品は買わない。

    映画会社で働くマニ(キム・ミニ)は、カンヌ国際映画祭への出張中に、突然女社長ナム(チャン・ミヒ)から解雇されてしまう。
    誘われて行ったカフェで唐突に仕事に不誠実だからクビだから韓国へ帰れ、と。
    帰国日を変更することもできず、一人カンヌに残ることにしたマニは、ポラロイドカメラを手に観光しているフランス人、クレア(イザベル・ユペール)と知り合う。
    クレアは、自分が一度シャッターを切った相手はもう別人になるという自説を持つ、不思議な人物だった。
    クレアは韓国人監督ソ(チョン・ジョニン)と知り合った2人は、マニが解雇を言い渡されたカフェに行き、マニのボスだった社長のナムと3人で同じ構図の写真を撮る。

    ホン・サンス監督が描きたかったのはカンヌ映画祭と言うか映画業界の裏事情だ。
    女癖の悪い映画監督、監督と男女の関係にある映画会社の女社長、監督と火遊びしてしまった映画会社の社員。キャラクターに目の前の女優を当てて本を仕上げる。
    事実は曖昧なま、嫉妬と虚実ないまぜの設定でそれぞれの憎悪や思惑が交錯する。華やかな舞台の陰で繰り広げられる人間模様が描かれる。
    着想は面白いがやはりヤッツケ仕事で細部に入るとボロが出る。


    韓国の名匠ホン・サンスが、それぞれ過去にタッグを組んだことのあるイザベル・ユペールとキム・ミニをキャストに迎え、華やかなカンヌ国際映画祭の舞台裏で繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりにつづった。
    ユペールとキム・ミニがそれぞれの出演作の上映でカンヌを訪れたわずかな期間を利用して撮影し、女癖の悪い映画監督、監督と男女の関係にある映画会社社長、監督と関係を持った映画会社社員がそれぞれの思惑を交錯させていく様子を描く。

    映画会社で働くマニは、カンヌ国際映画祭への出張中に突然、社長から解雇を言い渡されてしまう。帰国日の変更もできずカンヌに残ることになった彼女は、ポラロイドカメラを手に観光中のクレアと知り合う。クレアは、自分がシャッターを切った相手は別人になるという自説を持つ不思議な女性だった。2人はマニが解雇を告げられたカフェを訪れ、当時と同じ構図で写真を撮るが……。

    ホン・サンス、イザベル・ユペール、キム・ミニの3人の大物映画故に、
    「クレアのカメラ」は「第70回カンヌ国際映画祭」のスペシャル・スクリーニングに招待された。
    招待されただけで受賞などには関係ない。

    クレア役のイザベル・ユペールは65歳。
    2001年のカンヌ国際映画祭でグランプリ、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞の三冠に輝いたミヒャエル・ハネケ監督「ピアニスト」で世界に衝撃を与えた。
    他に、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の「愛、アムール」(12)、「ハッピーエンド」(17)にも出演している。
    2016年には「エル ELLE」で第89回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
    ホン・サンス監督とは「3人のアンヌ」(12)での主演に続いて二作目。

    キム・ミニはモデル上がりの女優で36歳。
    2017年、映画「夜の浜辺でひとり」の演技で、ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞している。

    7月14日よりヒューマントラスト有楽町他で公開される。

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    昨夜(14日)は「NY会」。80年代、90年代をNYで過ごしゴルフに現を抜かした気の置けない仲間たちが外人記者クラブのバーに集まる。

    僕は白内障の手術を終えて2週間、ようやく晴れてアルコールが飲めるようになった。60台から70台の老人の集まりと言えば皆何かしら持病を抱えている。アメリカBの会長だったGさんは昨年秋に心筋梗塞で7週間の入院生活を送ったが、その内3週間はICUに閉じ込められたコーマ状態を語っていた。
    今は冠動脈にステントを入れ安定しているが、意識不明状態の時に不思議な「臨死体験」をしたと。

    総天然色で自分の姿を上空から見詰めていたというが、僕も80年代の終わりタヒチのボラボラ島で溺れ心肺停止状態で引き揚げられた時、たまたま休暇でベルギーの心臓医が浜辺で胸を強打しマッサージを施してくれたそうだ。
    息を吹き返したところで心臓医は、停止状態は5分以内だったから「言語障害」も起きないと言い残して遊泳を続けたと言う。僕は救急車で島の医者も居ないクリニックに運ばれたがその際に意識は無く「臨死状態」でGさんと同じく上空から運ばれる自分を見ていた。

    人材派遣会社・米国R社社長だったI氏は戦友と呼び合う。
    日本企業が大挙してアメリカ進出した時代だった。
    人権無視やセクハラ、パワハラなど野放図な行為(殆どは言い掛かり)だと日本企業のアメリカ従業員から寄せられたクレイム(大抵は慰謝料狙い)を問いただされた。
    下院議院での公聴会(Hearing)に喚問され、下院外交委員長のトムラントス以下
    ずらりと議員たちがひな壇から敵意の目を光らせる中、言われなき罵詈雑言に答えなければならない。
    ひな壇の下ではTVやカメラの放列、CSPSは生中継だし、日本からもTBSやNETなどが入っている。

    あの頃はジャパンバッシングの頂点でNY在住の日本人は皆高揚感を持っていたが、(今やジャパン・パッシングで誰も気にも留めない)、市内引き回しの上さらし首は一種のショウだった。

    昨夜の紅一点は、未だNY在住の澤野水櫻さん。4月25日から日本橋高島屋6階美術画廊で開催される個展の案内を出席者に配布していた。NYでは名の売れた人だが日本では無名。GWに入るが皆、顔を出すだろう。


    男性上位の韓国映画、それもクライムフィルムで女性が主人公と言うだけで見る価値がある。あまり美人ではないが大胆なプラチナブロンドのウィグにボディコンシャスなテイラーメイドスーツのキム・ヘスは確かにサマになっているし、米露の二重スパイのジェニファー・ローレンス演じる「レッド・スパロー」にも酷似している。
    どちらも最大の武器は「ハニートラップ」だ。

    大企業ジェチョルグループの会長秘書でナンバー2のナ・ヒョンジョン(キム・ヘス)は、かつては娼婦だったが、犯罪組織を財界の有力企業に育て上げ、現在の地位を築いた。盗聴器盗視器満載のホテルの部屋で大企業や競合企業や組織のボスを誘い込み、秘技を尽くしてベッドの上で満足させる。
    元娼婦だけに前戯も本番テクニックも並みじゃない。

    47歳の老骨鞭打ってキム・ヘスの全裸オンパレードだが、カメラ視線に社長やボスはばっちり映っている。

    これがナンバー2にのし上がった秘訣。
    その裏では、社会の底辺に生まれ喪失感と劣等感に満ちた人生でヒョンジョンだけが生き甲斐。彼女にひそかに恋心を抱くイム・サンフン(イ・ソンギュン)が、フィクサーとして組織の闇の仕事を一手に引き受けていた。

    さらなる事業拡大を狙うジョチル会長はクリーンな仕事しかしなくなる。
    ダーティな仕事はヒョンジョンに押し付けられる。

    しかし、ある時、サンフンはヒョンジョンを目の敵のように追いまわすチェ・デクシ検事(イ・ヒジュン)から彼女の愛する青年の存在を知ってしまう。
    チェ検事はエリートコースをまっしぐらに登っていたがヒョンジョンに足元を掬われ総てを失った恨みを抱いている。

    それは誰にも漏らしたことのないヒョンジョンの息子なのだが、絶望と嫉妬、そして復讐心から、サンフンはヒョンジョンの愛する若者を狙うようになる。

    過去から生じた3人の確執は凄絶だ。
    ヒョンジョンは組織内の権力争いと同時、サンフンとも壮絶な死闘を繰り広げる。

    デビュー作のイ・アンギュ監督の脚本は緻密に書けていて説得力がある。
    現場で助監督の長い経験と知見が初長編作品に活かされている。

    主役は「コインロッカーの女」「10人の泥棒たち」などで知られる韓国の人気女優キム・ヘスの悪女ぶりを堪能できる。

    第50回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭のフォーカス・アジア部門で作品賞を受賞した。

    6月2日よりシネマート新宿他で公開される

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    「ママレード・ボーイ」とは主人公を指して、「まだまだ甘い(幼い)少年」を意味すると言う。
    いつものようなJKの詰らないありきたりのロマンス話かと諦めていたら、いきなり「近親相姦」を持ち込んで来たから気に入った。

    両親同士がパートナーチェンジしたため、いきなり兄妹になってしまった高校3年の同級生の男女。

    「ママレード・ボーイ」(Marmalade Boy)の原作は、吉住渉による1000万部突破の少女漫画作品。
    TVアニメーションで視聴率を稼いだ勢いで実写映画化したもの(だそうだ。プレスに書いてあった)

    桐稜高校3年でテニス部の小石川 光希(ミキ)(桜井日奈子)は、ある日ハワイ旅行から帰国した両親から「離婚する」ことを告げられる。

    父親の小石川仁(筒井道隆)はハワイ旅行で出会った松浦千弥子(中山美穂)と恋に落ち、千弥子の夫、松浦要土(谷原章介)は仁の妻、小石川留美(壇れい)を気に入ったのだ。
    お互いパートナーを交換して再婚するのだと言う。

    どちらか片方が気に入らなかったら成り立たない。まるでマンガだね。(あ、これはマンガなんだ)
    それにしてもバカな両親役に人気の中山や壇、筒井や谷原など主演クラスを充ててアホな役柄を演じさせるのはもったいないね。

    松浦夫妻の息子の松浦 遊(ユウ)(吉沢亮)も含めて、6人一緒にキャッキャッキャと浮かれて暮らし始める。
    そんな大人の非常識でハチャメチャな生活の中、光希は一緒に暮らす遊に惹かれ始めていくのは当然の成り行き。

    游は「マーマレード」のような甘いルックス、頭脳明晰で成績も学年トップ、全女生徒の憧れの的。
    やがて、二人は付き合うようになるが、遊は「自分の本当の父親」を探していた。
    実の両親を幼くして亡くし、父親の親友、松浦要土に養子として育てられている。
    そして両親たち4人が、ハワイ旅行で出会ったのではなく、古いアルバムを見つけ学生時代からの友人であったことを知り、自分と光希が「血のつながった兄妹」である可能性を疑うようになる。
    遊は光希に別れを告げて、進学先を「京都工業大学」に決める。建築家志望の夢を果たすためとの口実も通用する。

    東京で大学に進学しても、遊を忘れられない光希は、遊に会うために京都に行くが、遊は「彼女がいる」と嘘をつく。
    しかし、気持ち抑えきれなくなった遊は、自分達が「兄妹」であることを光希に打ち明ける。
    光希は全く気にしない、女性のサガだね。抱いてもらいたくて我慢できない。

    別れの最後の思い出として、北九州への旅行をした二人は、別々の部屋をとるが瞬く間に遊の部屋へ飛び込む光希。
    それならたとえ「禁断の関係」であっても結婚することを誓い合う。
    遊も光希もやりたくて仕方がない欲求不満がしっかり描かれている。
    しかし理性的な遊は「絶対に子供を作らない」という条件付きで。

    「近親相姦」を悪としているが、ユダヤ人を見習えば良い。
    選民のユダヤ人はユダヤ人しか結婚してはならないと言う基本理念がある。
    オーストリアから出た「ロートシル家を見ると全世界の金融を支配するロスチャイルド家(Rothschild)は従兄妹同士、兄妹などは当たり前。
    結果頭脳明晰な天才か奔放な芸術家の2極に分化する。フランスの分家「ロチルド」は見事なシャトームートンなどロートシルトワインを作り上げた。

    4月27日よりTOHOシネマズ日比谷他全国公開される

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    悔しいけど韓国映画は日本より遥に優れていると認めざるを得ない。
    昔はヨンさまなどつるりとしたイケメンが泣かしたロマンチックな悲劇ものや
    男女の機微を突いた恋愛コメディなど、おば様たちばかりか日本国中の映画ファンを虜にした。

    しかし近年、慰安婦問題がこじれ日韓両国民が憎み合うようになると、
    例え楽しくても悲しくても、韓国作品は敬遠し始める。

    そうなるとジャンルを変えて韓国映画は日本を攻める。
    ブログでこの1-2週間で紹介した闇の世界を扱った「名もなき野良犬たちの輪舞」や
    「修羅の華」など韓国製ノワールフィルムやクライムサスペンスは凄い迫力で迫る。
    いつの間にか、すっかり虜になってしまった。

    「名もなき~」は刑務所で知り合った二人のバディフィルム、一人はエリート(?)ギャング、一人は潜伏捜査官と言う
    複雑で出口無しのドラマだった。

    「修羅の華」は「ハニートラップ」のセックスを武器として犯罪組織の中でナンバー2まで上り詰める姐御の運命を描く。
    何れも一癖も二癖もある捻りの効いたフィルムノワールだった。

    特にこれから紹介する作品はその中でも一番強烈なインパクトを受ける。
    映画の質はともかくそのバイオレンスや残虐性、冷血さは他に類を見ない。

    ストーリーは複雑だ。
    韓国の国家情報員とCIAの企てにより、北朝鮮から亡命したエリート高官の息子が、実はサイコパスの殺人鬼と言う設定。

    3年前にシーンは戻ると北朝鮮での仲間と面白半分に犯す連続殺人事件の首謀者だ。
    北からVIP扱いで韓国に亡命させ、これを隠蔽しようとする者、北から復讐のため亡命までして捕らえようとする者、殺された被害者の仇を討とうとする者、更に政治的な陰謀や北の中国隠金などそれぞれ独自の手前勝手な目的を持つ男たちがVIPを狙う。

    細かく説明しよう。
     VIPは北のナンバー2、キム・モスルの息子、キム・グァンイル(イ・ジョンソク)。
    キム・モスルは中国に預けた資金の金庫番をしている。

    韓国国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)と
    米CIAのポール・グレイ(ピーター・ストーメア)は協力してグァンイルの脱北をほう助する。
    それだからVIP扱いなのだ。

     韓国警察庁のチェ・イド警視(キム・ミョンミョン)は、北朝鮮でも、亡命してきた韓国でも殺人を犯していると確信しグァンイルを逮捕しようとする。

    同じように北からも、グァンイルに脱北されたために責任をとらされ左遷された工作員、リ・デボム(パク・ヒスン)が復讐のため北を抜けて彼を追う。

    キム・グァンイル演じるイ・ジョンソクが素晴らしい(?)残酷な演技を披露する。
    ドラマや映画で活躍の青春スターで誰でもうっとりと見つめるほどのハンサムボーイなのだが、一転して演じる初めての悪役。
    見かけと違い、実に冷血で凶悪で残酷。

    通りかかった若い女性の殺害方法などは身の毛がよだつ。家族全員を皆殺しにして、
    にして女性を暴力で拷問、強姦して最後は釣り糸で女性のクビを切り落とす。
    眉一つ動かさず平然とやってのけるグァンイルは正に悪魔の化身だ。

    観客も怒り狂い誰かグァンイルを殺せと思う頃に反旗を翻したパク・ジェヒョクがグァンイルを捕らえ縛り付け裸にして拷問する。

    チャン・ドンゴンの冷血な芝居は観客の声に応えるように残酷だ。
    責め質問を浴びせながら手や足に一発ずつ銃弾をぶち込み、更に犠牲者の声を代弁して銃を口に突っ込み止めを刺す。
    そして大鉈を掴み、首を落とすシーンは流石に画面に出ないが身の毛がよだつ。

    久しぶりのドンゴンは大歓迎だ。特に「ブラザーフッド」(04)で釜山映画祭の時ウォン・ビンや監督のCJなどと一緒にランチしたことも手伝いを僕は大ファンになっている。
    日韓合作の「マイウェイ」(11)は詰らなかったが
    「友へ、チング」(01)は感動した。
    14年の「泣く男」以来久しぶりのドンゴンの渋みを増したハンサムな顔は嬉しい。

    ドンゴン扮するパク・ジェヒョクはエンデイングに向け悪鬼のようにカッコ良い。
    グァンイルの生首を紙袋に入れてCIAのポ-ル・グレイに手渡す。
    これからはCIAの奴隷では無いとfの意思表示だがグレイの慌てようは尋常でないのは無理もない。
    米国に言いなりになっている韓国政府への面当てのような独立宣言だ。

    監督・脚本のパク・フンジョンは脚本家出身。
    脚本家時代の「悪魔を見た」は僕の大好きな作品だが、
    監督に転じたデビュー作「新しき世界」や「血闘」などに次いでこれで4作目。
    闇の世界、スパイの組織などはお手の物だが今作は特に秀逸だった。

    主役のチャン・ドンゴンや敵役のイ・ジョンソクの他に脇を固めるのは、
    連続殺人事件の容疑者を追う韓国警察警察庁チェ・イド警部に「エンドレス 繰り返される悪夢」のキム・ミョンミン、
    北朝鮮から左遷された恨みを晴らすためにやってきた保安省所属の冷徹な工作員リ・デボムに「密偵」のパク・ヒスン、
    米CIA要員ポール・グレイにハリウッド大作「アルマゲドン」や「ファーゴ」「ジョン・ウィック:チャプター2」などのスウェーデン出身ピーター・ストーメアなど豪華な顔ぶれが揃っている。

    6月16日よりシネマート新宿他で公開される

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    アメリカでは1月26日より公開が始まり、いきなり興行成績首位。
    YAシリーズ三部作最終編「Maze Runner: The Death Cure」(邦題「メイズ・ランナー:最後の迷宮」)は3787館で23.5M。

    第一作の「The Maze Runner」は2016年9月に公開され32.5M、第二作の「Maze Runner: The Scorch Trials,」は2015年9月で30.6M。
    映画界の地盤低下か作品の前評判が低いのか、前2作を大きく下回るスタートだった。
    海外市場は好調で62.5M、先行公開もされているのでグローバル総計は105.5M(115億円)。

    公開は1年前の予定だったが、撮影中に主役のオブライエンが負傷したため完成が遅れ延期された。
    主人公トーマス(ディラン・オブライエン)は仲間とともに感染症「フレール」と呼ばれる死に至る病(ウィルス)の治療薬を求めてWCKD本部への危険な旅に出る。

    2週目は2位。先週首位でだったYAシリーズ三部作最終編は、3793館で58%ダウンの10.2Mと1週間だけの短い首位だった。
    北米累積は39.8M、海外市場は20か国で35.2M、中国だけで10日間で37Mを入れると海外累積は149.9M、
    ワールドワイド総計は187.2M(206億円)になる。

    3週目になると6位。2923館で6M。国内累積は49M。海外は83か国で開け23.5Mを加え累積44.3M,グローバル総計は93.3M。

    4週目は2.5M、国内累積で54M、以降チャートから消える。

    しかし最終的には日本のように公開待機中の国があるが、シリーズ3作合せての興収は800億円を超える大ヒットとなって幕を閉じる。

    記憶を消された若者たちが労苦を共にした仲間たちとの友情を大切にし、内面の魂の叫びを聞き、大人への通過儀礼を経るサバイバルアクションシリーズ。

    振り返れば、舞台と背景は変わって行く。
     第一作「メイズ・ランナー」の巨大迷路「グレード」はコンクリートと腐食の世界だった。
     毎晩迷路は入れ替わり変化する。
     
     第二作「砂漠の迷宮」は焦土の砂と錆の世界。
     不治の感染症「フレア」ウィルスの治療法を巡り、
     主人公たちと対立する謎の集団「WCKD」との闘いが始まる。

     そして第三作「最後の迷宮」はガラスと鋼鉄の世界。
     高層ビルに囲まれた大都市、巨大なモンスターやゾンビが襲い掛かる。


     謎の巨大迷路、広大な砂漠の廃墟という難関をクリアしてきた少年たちは、
     最後にして最大のミッションに挑む。
     
     囚われた仲間を救うため、自分たちが閉じ込められた理由を解明するため、彼らは決死の覚悟で脱出し て来た「迷路」へと戻ることを決断する。
     謎を解かなければ、この世界は終わってしまう。
     挑戦しなければ、生き延びることは出来ない。

     トーマス(ディラン・オブライエン)、ニュート(トーマス・ブロディ=サングスター)、フライパン(デクスター・ダーデン)の3人はフレア・ウイルスの抗体を有するグレーダーたちの最後の生き残りで あった。
    ヴィンス(バリー・ペッパー)率いるライト・アームの命令に反して、3人は友人のミンホ(キー・ホン・リー)を救うべく行動を開始した。
     
    抗体を持つミンホは、世界災害対策本部(WCKD)でフレアウイルスの治療法を見つけるための実験の被験者になっているのだという。

    3人はWCKDの本部がある最後の都市へと向かった。

    トンネルを移動している最中、3人はクランクに襲撃され窮地に陥ったが、その場に駆けつけたホルヘ(ジャンカルロ・エスポジート)とブレンダ(ローラ・サラザール)の助力で何とか乗り切ることができた。

    その頃、WCKDの本部はミンホの血液から血清を作ることに成功していた。しかし、思うような治療効果は出なかった。

    5人は最後の都市に辿り着いたが、町は防御壁に囲まれていて、容易に侵入できそうになかった。
    壁の外では、フレア感染者たちが「俺たちを壁の中に入れろ」と抗議集会を開いていた。WCKDの部隊が群衆に向かって発砲したため、人々は散り散りになってしまった。

    その騒ぎの中で、5人は覆面を付けた集団に身柄を拘束された。
    その集団の中には死んだはずのギャリー(ウィル・ボールター))の姿があった。
    彼は生き延びていたのである。

    ギャリーは5人をローレンス(ウォルトン・ゴギンズ)に引き合わせた。
    ローレンスはウィルス感染者で構成される反乱軍のリーダーであった。
    ローレンスは5人に秘密の出入り口の存在を教えてくれた。

    トーマス、ギャリー、ニュートの3人は都市の内部に潜入し、本部の偵察を行った。テレサ(カヤ・スコデラーリオ)の姿を見かけたギャリーは、トーマスに彼女に手助けを求めてはどうかと提案した。
    交渉の結果、テレサは3人が本部に潜入するのに協力してくれることになった。テレサは3人に埋め込まれたマーカーを除去し、WCKDが3人を追跡できないようにしてくれた。

    WCKDの本部に潜入した4人は2グループに分かれて行動することになった。反乱軍の人々のための血清を探すギャリー、ミンホを探すトーマス、ニュート、テレサの2グループに分かれた。その頃、ローレンス率いる反乱軍が都市の壁を破壊したために、ウィルス感染者が都市内に雪崩れ込んでいた。


    2時間半にもなる長尺だが、気付けば「愁嘆場」や「思い入れ」が長いことだ。
    主人公トーマスは、死んだニュートを抱いて泣き、自分を助けるためにヘリに手が届かず奈落に墜落したテレサを嘆き悲しむ。

    おまけにワールドトレードセンター跡地に被害者の名を刻んだように石碑に死んだ友人たちに名を刻む。

    「愁嘆場」は日本の母ものの特許だったのがドライでクールのトーマス達若者が執着しているので驚く。

    アクション自体もWCKDの勝と思った瞬間に向こう側についたテレサなどの女性たちが裏切ってゴチャゴチャのアクションが続くが
    一番すっきりして面白かったのは冒頭の仲間を拉致された列車をSUVのトーマスとニュートが列車に飛び乗り客車を切り離し敵から分捕ったヘリで客車1両を吊り上げ逃走するシーンだ。
    僕らが期待する唯一のスリルに満ちたアクションだ。

    監督は引き続いて3作ともウェス・ポール。このシリーズで32歳の若い監督デビューだったポールは大ヒットを収めこれからは引く手あまたの売れっ子監督になるだろう。
    原作はデストピアの世界をYA小説で描くジェームス・ダッシュナー。

    5年間、シリーズを支えてきたディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、トーマス・ブロディ=サングスター、キー・ホン・リーら若手俳優たちの次のステップが楽しみだ。

    6月15日より全国公開される。

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    スティブーン・スピルバーグが「宇宙戦争」のジャパンプレミア以来13年振りに来日し、「レディ・プレイヤー・1」の宣伝で各種のマスメデァに顔を出している。

    近未来、2045年をオハイオ州コロンバスを舞台に、17歳の少年ウェイドとその仲間たちが巨大なVRワールド「オアシス」開発者の遺産争奪戦を描くこの作品にスピルバーグは勝負を賭けてる。

     スピルバーグの映画の原点、SFアクションと古い映画(シャイニングやゴジラ、バック・トゥ・ザ・フューチャーなど)へのオマージュをまじえホームグラウンドに戻った作品だけに力が入る。
    いよいよ明日、4月20日より丸の内ピカデリー他で全国公開される。

    スピルバーグはこれから彼のプロダクション。アンブリンを引き連れDCコミックと組むことになる。
    最初の作品は「ブラック・ホーク」で第二次大戦中にナチと戦うヒーローを描く。
    「レディ・プレイヤー・1」はけじめの映画なのだ。

    今年に入ってアメリカでも「ジュラシック・パーク」や「ブラック・パンサー」そしてこの「レディ~」などはヒットしたが、裾野が狭く映画興行成績は昨年よりダウンしている。

     昨日発表された日本の邦洋12社の3月興収はは前年比94.4%と落ち込み207億円。
    洋の東西を問わず映画興行はパットしないようだ。

    さて今日紹介の作品。
    近未来の地球はエネルギーが枯渇している。
    もう一つの地球をコビーした「エコ・ワールド」からエネルギーを送り込むことで危機を解決しようとしていた。

     地球とエコ・ワールドを繋ぐ巨大タワーを経由してエネルギーは順調に供給されていた。
    しかし何者かが襲撃してタワーは暴走し世界中で異常現象が次々と起こり始める。

     危機に瀕した地球を救うためオランダに本拠を置く新興電力会社「アルタプレックス社」にスカウトされた元空軍でNASA宇宙飛行士のウィル・ポーター(ダン・スティーブンス)。
    破格の条件で「特殊任務」要員としてウィルはエコ・ワールドに送り込まれる。

    エネルギーの収穫源となる「人工的に複製されたエコー・宇宙」に上司のアビゲール・フォス(ベレニス・マーロウ)と一緒に飛び、新造の発電施設に「箱(ボックス)」と呼ばれる「調整弁」を据え付けてくること。

    ところが、実際に着いた世界で彼が見たのは、おびただしい数の殺害遺体が転がる「廃墟の街」だった。

    コピーしたエコ・ワールドは地球を複製しただけに、地球と同様、いやそれ以上に人間も含め動植物は荒廃しており、ウィルの元部下だったマイケルも加わった反乱軍は近づく者は誰でも攻撃する。
    機銃を備えた攻撃型ドローンやロケット砲での攻撃を受ける。

    突飛もないアイディアは良しとしても、その描き方に問題がある。

    視点が二つあるのだ。ウィルの主観と客観的な視点。大部分はウィルの主観だから手持ちカメラのように揺れて安定しない。
    見ていて気持ちが悪くなる。

    どこにカメラを付けているのか、足もととか膝など不要な物なども写し込む。
    走って戦うのだが、カメラをぶら下げているので速足が精々だ。

    奇を衒った手法を良しとするティム・スミット監督の気が知れない。

    多くの映画でVFXを担当してきた英国の映像作家ティム・スミットが2009年に自主制作した短編映画「What’s in the Box?」をリブートしたスミットの長編映画監督デビュー作となる。

    主演は「スポットライト」や「ザ・ゲスト」などの英国人俳優、ダン・スティーブンス。
    ボスのアビゲールには「007スカイフォール」のボンドガール、フランス人女優のベレニス・マーロウ、
    他にチャリティ・ウェイクフィール、ティゴ・ゲルナントが脇を固める。

    6月9日より新宿シネマカリテ他で公開される。

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    期待はしていなかったが予想以上に面白く大声で笑ってしまった。

    巣鴨とげぬき地蔵路地でスイーツ店「Trad」を経営する女性パティシエ・郷田飛鳥(吉田洋)は、
    年下のパティシエ・花田聖矢(野村周平)と脱サラしてパティシエを目指している権田健一(篠原篤)を部下に使い年寄相手にケーキ作りに励むアラフォー女性。

    ある日、イケメンの聖矢から告白されたことで過去の忌まわしい結果に終わった恋愛を思い出す。
    フラッシュバックで漫画的に振り返る画面がスピーディーで快適。

    独立前に務めていた妻子ある店のオーナーでカリスマパティシエの淡井淳治(吉田鋼太郎)との不倫や、
    大学時代の親友、千種(大久保佳代子)が思いを寄せるジムトレーナーの野村俊介(玉木)と、成り行きで寝てしまった後悔など、
    35歳を過ぎてからロクなことが無い、惨めなロマンスばかりだった。

    しかし12歳以上も年下のイケメン部下の花田聖矢から突然の告白を受け、困った飛鳥は、
    遺伝子検査で恋にまつわることがすべてわかるという不思議な診療所「ラブドック」を訪れる。

    現れた女医院長の冬木玲子(広末涼子)。
    自分は実年齢65歳だが、遺伝子実験でこんな若さを保てる、との出鱈目にコロリ騙される。
    冬木が処方したのは遺伝子から抽出したと言う特別な薬。
    これを打てば危険な恋愛をストップできると注射代20万円を取られてしまう。

    脚本家の巨匠が書いただけにセリフの一つ一つが立っていて笑える。
    吉田羊のトボケて真面目くさった表情もオカシイ。

    脇で色んなキャラを演じる43歳の吉田にとっては、ドラマ「HERO」でブレイクして、初の映画単独主演。

    「ハンサム・スーツ」や「新宿スワン」などの人気放送作家・脚本家である鈴木おさむが、「ラブ×ドック」で長編劇場用監督デビュー。

    他に野村周平、篠原篤、吉田鋼太郎、玉木宏が、鈴木おさむの「初陣」応援するために顔をそろえた。

    何と言っても最高にジューシーなのは
    聖矢の勧める黒糖と千種推奨のレモン味のビター・スィートのケーキ。
    連日ソールドアウトの大盛況!

    やはり冬木院長は35歳で遺伝子抽出の処方薬もインチキ。
    詐欺で連行される広末はめげなくキュートだ。

    5月11日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開される。