僕は外国特派員協会(FCCJ)の内情をブログに書いたために会員資格停止を3度受けた前科がある。だから復帰後この半年は僕の弁護士からも控えるようにと忠告を受けているので詳しくは書けない。
しかし協会会員に開放された「タウンホールミーティング」で明らかになり、「ナンバー1新聞」2月号に広告として掲載されるだろう内容についてはパブリック・ドメインとなるので触れてみたい。
昨夕(12日)の報告会は元会長らかつて理事会の要職を占めた人たちで組織するSOSFCCJ(Save our Club, Save our Staff、FCCJ)が東京地裁へ訴訟していた案件が調停を受け解決したと言うもの。
FCCJは「公益法人移行」のためレストラン&バーをアウトソーシングし、そこで働いていた労組員を雇止めにした協会を2012年夏に提訴した。
3年半を経過し昨年12月に調停となったが,その説明会が原告側の元会長グループの主宰する「Town Hall Meeting by the "Ex-Presidents Group."」と銘打って行われた。
LAタイムス東京支局長だった故Sam Jamesonを団長とした原告団は協会側の必然性の無い公益法人移行で大量の従業員のクビを切ったのは暴挙としてSOSFCCJ を結成しFCCJを提訴したのだ。
Samは闘い半ばの2年前に逝去したが後をA氏D氏、唯一の日本人T氏などが引き継ぎ闘争を継続していた。
東京地裁への訴訟と併行し労組も東京都労働委員会へ訴えていたがこれも昨年暮れに労組と協会の手打ちが行われ慰労金を支払うことで和解が成立した。
Sam Jameson a widely respected journalist and former President of the FCCJ, along with two other former presidents and other Regular and Associate members of the Club sought a legal injunction in the Tokyo Court delaying outsourcing of the Club's Food and Beverage (F&B) operations pending a full investigation of the likely financial, legal and other consequences of the move which involved the dismissal of many members of the FCCJ staff.
It proved impossible to obtain an injunction in time to save the staff, as outsourcing actions were pursued in accordance with a General Membership Meeting resolution of March 2012. But the plaintiffs continued their court action in order to expose what they saw as serious flaws in the arguments presented in favour of outsourcing and which could damage the finances and viability of the Club. These threats appear to be imminent now.
In keeping with the terms of a "wakai" agreement reached by the court in December 2015 and which granted the plaintiffs the right to present their case in full to the FCCJ membership, they set out their arguments in a special insert (which the plaintiffs are paying for) in the February issue of the Number 1 Shimbun.
僕らアソシエイトメンバーは「蚊帳の外」で内情は判らない。
だが昨日の報告会で協会側の動きや原告側の言い分が明確になる。
法廷闘争の論点と経過を纏めたR氏の説明はポイントを突き納得性がある。
公益法人移行を決めた2012年3月のGMM(総会)の成立自体が怪しい、から始まる。
67名のレギュラーメンバー(マスメディア関係者のみ)の内、スリーピング会員の委任状(プロキシー)が37名、この人たちは殆ど老人で顔を見せない会員、だから僅か30名が議論に入ったが、会議の最中に地震があり、一時避難が行われ、最後に残ったのは20名弱だった。
こんな少数で協会の将来を左右する大問題の「公益法人移行」を決めてしまった。
アウトソーシング先を「アラスカ」に決めてからのゴタゴタ、結局IRS(東急レストランチェーン)に落ち着くのだがその経緯やコントラクトの内容の不透明性や不条理性。
そして利益を挙げている筈のレストラン&バーが赤字垂れ流しだと。
無理も無いとR氏は論破する。売り上げの9.5%しかIRSは協会に戻さない。(寿司バーは20%)。
フロントやクロークのオーバーヘッド、家賃、厨房施設、修理・管理・維持費について一切IRSは払わない。新聞協会もアラスカと同じような条件で契約しているがオーバーヘッドや家賃他の諸費用はアラスカ持ちだ。IRSの契約見直しは必須条件だと
W氏は総括する。こんなゴタゴタの波を潜り抜け調停に至ったのは嬉しいが、協会も元会長グループも労組も皆、敗者だ。振り返えれば不毛の3年半であった。ウィナーは3000万円の報酬を獲得した弁護団だけだと。
これからはカクチ会長の下、アンシャンレジームと闘いながら名門FCCJを立て直さなければならないとフツフツと感じる。
2012年、電気なし水道なし、携帯電話さえも繋がらないタイの僻地の湖に浮かぶ水上学校に教師としてやってきたダメ青年のソーン(ピー:スクリット・タラトーン)。余りにお気楽なソーンに恋人が何とかしろと言うので教師になった。
教師といってもレスリング一筋だったソーンには教えた経験はまったくなし。誰も行きたがらない僻地に行っても良いと言うソーンは早速採用される。
やんちゃな子供たち7人に囲まれ、ドタバタ失敗つづきの毎日だった。ヘビ事件を切っ掛けにこの子どもたちと親しくなるエピソードが笑えるものばかりだ。
ある日、前任の女性教師エーン(プローイ:チャーマン・ブンヤサック)が残していった一冊のノートを見つける。
それはエーンの個人的な教師としての日記だった。
ソーンが赴任する前年の2011年。頑固で意地っ張りなエーンは手首の小さな田トゥーを校長に見咎められ反抗したために僻地の水上学校に送られる
学年の高学年から低学年までバラバラの7人。ここでも子どもたちとのエピソードが場を繋ぐ。給水タンクからヤモリが、ダム湖に落ちて腐乱した死体を見つけるなど恐怖も一杯。
遠距離恋愛のヌイ(ウィア:スコラワット・カナロット)も気になる。
エーンの教師としての悩みや喜びだけでなく、若い女性としての感情も綴られていた。
その日記を読むうちに、彼女は自分と同じように子どもたちの教育に腐心しながらも寂しく孤独で、失恋し悩んでいる。ソーンは会ったこともないエーンを身近に感じいつしか恋してしまう。
出演者たちは僕らには無名の俳優ばかりだが、少し色黒だが美男美女だ。チェンマイ出身だと言うソーン役のピーは30歳、目鼻立ちのはっきりした若い頃の巨人の定岡投手に似たイケメン。タイで人気の男性アイドル歌手で映画出演は初めてだという。
エーン役のプローイは33歳。ボブにカットしたストレートな黒髪が似合う楚々とした美人。
この二人が日記を媒介として感情を絡ませて行く過程に子どもたちが媒介役として出会いをアレンジする展開は微笑ましく心暖まる。
監督は「フェーンチャン ぼくの恋人」(03)のニティワット・タラトーン。コメディタッチのロマンスに仕上げ、アカデミー外国語賞のタイ代表にも選ばれた。本国では首都バンコクのみで約100万人を動員したと言う。日本でもこの手の甘い話は受けるだろう。
5月、シネスィッチ銀座で公開される。
しかし協会会員に開放された「タウンホールミーティング」で明らかになり、「ナンバー1新聞」2月号に広告として掲載されるだろう内容についてはパブリック・ドメインとなるので触れてみたい。
昨夕(12日)の報告会は元会長らかつて理事会の要職を占めた人たちで組織するSOSFCCJ(Save our Club, Save our Staff、FCCJ)が東京地裁へ訴訟していた案件が調停を受け解決したと言うもの。
FCCJは「公益法人移行」のためレストラン&バーをアウトソーシングし、そこで働いていた労組員を雇止めにした協会を2012年夏に提訴した。
3年半を経過し昨年12月に調停となったが,その説明会が原告側の元会長グループの主宰する「Town Hall Meeting by the "Ex-Presidents Group."」と銘打って行われた。
LAタイムス東京支局長だった故Sam Jamesonを団長とした原告団は協会側の必然性の無い公益法人移行で大量の従業員のクビを切ったのは暴挙としてSOSFCCJ を結成しFCCJを提訴したのだ。
Samは闘い半ばの2年前に逝去したが後をA氏D氏、唯一の日本人T氏などが引き継ぎ闘争を継続していた。
東京地裁への訴訟と併行し労組も東京都労働委員会へ訴えていたがこれも昨年暮れに労組と協会の手打ちが行われ慰労金を支払うことで和解が成立した。
Sam Jameson a widely respected journalist and former President of the FCCJ, along with two other former presidents and other Regular and Associate members of the Club sought a legal injunction in the Tokyo Court delaying outsourcing of the Club's Food and Beverage (F&B) operations pending a full investigation of the likely financial, legal and other consequences of the move which involved the dismissal of many members of the FCCJ staff.
It proved impossible to obtain an injunction in time to save the staff, as outsourcing actions were pursued in accordance with a General Membership Meeting resolution of March 2012. But the plaintiffs continued their court action in order to expose what they saw as serious flaws in the arguments presented in favour of outsourcing and which could damage the finances and viability of the Club. These threats appear to be imminent now.
In keeping with the terms of a "wakai" agreement reached by the court in December 2015 and which granted the plaintiffs the right to present their case in full to the FCCJ membership, they set out their arguments in a special insert (which the plaintiffs are paying for) in the February issue of the Number 1 Shimbun.
僕らアソシエイトメンバーは「蚊帳の外」で内情は判らない。
だが昨日の報告会で協会側の動きや原告側の言い分が明確になる。
法廷闘争の論点と経過を纏めたR氏の説明はポイントを突き納得性がある。
公益法人移行を決めた2012年3月のGMM(総会)の成立自体が怪しい、から始まる。
67名のレギュラーメンバー(マスメディア関係者のみ)の内、スリーピング会員の委任状(プロキシー)が37名、この人たちは殆ど老人で顔を見せない会員、だから僅か30名が議論に入ったが、会議の最中に地震があり、一時避難が行われ、最後に残ったのは20名弱だった。
こんな少数で協会の将来を左右する大問題の「公益法人移行」を決めてしまった。
アウトソーシング先を「アラスカ」に決めてからのゴタゴタ、結局IRS(東急レストランチェーン)に落ち着くのだがその経緯やコントラクトの内容の不透明性や不条理性。
そして利益を挙げている筈のレストラン&バーが赤字垂れ流しだと。
無理も無いとR氏は論破する。売り上げの9.5%しかIRSは協会に戻さない。(寿司バーは20%)。
フロントやクロークのオーバーヘッド、家賃、厨房施設、修理・管理・維持費について一切IRSは払わない。新聞協会もアラスカと同じような条件で契約しているがオーバーヘッドや家賃他の諸費用はアラスカ持ちだ。IRSの契約見直しは必須条件だと
W氏は総括する。こんなゴタゴタの波を潜り抜け調停に至ったのは嬉しいが、協会も元会長グループも労組も皆、敗者だ。振り返えれば不毛の3年半であった。ウィナーは3000万円の報酬を獲得した弁護団だけだと。
これからはカクチ会長の下、アンシャンレジームと闘いながら名門FCCJを立て直さなければならないとフツフツと感じる。
2012年、電気なし水道なし、携帯電話さえも繋がらないタイの僻地の湖に浮かぶ水上学校に教師としてやってきたダメ青年のソーン(ピー:スクリット・タラトーン)。余りにお気楽なソーンに恋人が何とかしろと言うので教師になった。
教師といってもレスリング一筋だったソーンには教えた経験はまったくなし。誰も行きたがらない僻地に行っても良いと言うソーンは早速採用される。
やんちゃな子供たち7人に囲まれ、ドタバタ失敗つづきの毎日だった。ヘビ事件を切っ掛けにこの子どもたちと親しくなるエピソードが笑えるものばかりだ。
ある日、前任の女性教師エーン(プローイ:チャーマン・ブンヤサック)が残していった一冊のノートを見つける。
それはエーンの個人的な教師としての日記だった。
ソーンが赴任する前年の2011年。頑固で意地っ張りなエーンは手首の小さな田トゥーを校長に見咎められ反抗したために僻地の水上学校に送られる
学年の高学年から低学年までバラバラの7人。ここでも子どもたちとのエピソードが場を繋ぐ。給水タンクからヤモリが、ダム湖に落ちて腐乱した死体を見つけるなど恐怖も一杯。
遠距離恋愛のヌイ(ウィア:スコラワット・カナロット)も気になる。
エーンの教師としての悩みや喜びだけでなく、若い女性としての感情も綴られていた。
その日記を読むうちに、彼女は自分と同じように子どもたちの教育に腐心しながらも寂しく孤独で、失恋し悩んでいる。ソーンは会ったこともないエーンを身近に感じいつしか恋してしまう。
出演者たちは僕らには無名の俳優ばかりだが、少し色黒だが美男美女だ。チェンマイ出身だと言うソーン役のピーは30歳、目鼻立ちのはっきりした若い頃の巨人の定岡投手に似たイケメン。タイで人気の男性アイドル歌手で映画出演は初めてだという。
エーン役のプローイは33歳。ボブにカットしたストレートな黒髪が似合う楚々とした美人。
この二人が日記を媒介として感情を絡ませて行く過程に子どもたちが媒介役として出会いをアレンジする展開は微笑ましく心暖まる。
監督は「フェーンチャン ぼくの恋人」(03)のニティワット・タラトーン。コメディタッチのロマンスに仕上げ、アカデミー外国語賞のタイ代表にも選ばれた。本国では首都バンコクのみで約100万人を動員したと言う。日本でもこの手の甘い話は受けるだろう。
5月、シネスィッチ銀座で公開される。