爆弾テロ事件の映画は「パトリオット・デイ」として、2年先行して上映されている。
「パトリオット・デイ」(愛国者の日)とは、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州、メイン州、ウィスコンシン州の3州において4月の第3月曜日に制定されている地域限定の祝日で、毎年ボストンマラソンが開催される日である。
戦後間もない1950年代に田中茂樹が(1951年に優勝したのを皮切りに)、山田敬蔵が(1953年)浜村秀雄が(1955年)優勝し、国威を発揚したと子供の僕は大騒ぎをしたのを覚えている。その後日本人のチャンピオンは2度優勝の君原を始め多く出ているがそれほど騒がれなくなった。
16年の映画「パトリオット・デイ」は、ボストンマラソン爆弾テロ事件の裏側をマーク・ウォールバーグ主演&ピーター・バーグ監督で仕上げている。
捜査関係者や犯人、被害者の市民など事件に関わった多くの人々の動きをたどりながら、事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を、映画オリジナルのキャラクターであるウォールバーグ扮する刑事の視点から描いている。
今日紹介の映画は「爆弾テロの被害者」側から描くもの。
ボストンマラソン爆弾テロ事件で「ボストンのヒーロー」と呼ばれ「ボストン・ストロング」のアイコンになった男。
死者3人重軽傷者282人の被害を齎したボストンマラソン爆弾テロ事件で両足を吹き飛ばされる被害にあった、ジェフ・ボーマンの手記をブレット・ウイッターと一緒に仕上げた実話「Stronger」をジョン・ボローノが脚色しデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督したもの。
グリーン監督は「セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅」で「ベルリン国際映画祭」銀熊賞を獲得した実力派だ。
ジェフ・ボーマン自身は邦題にあるように「ダメな僕」でチャランポランの食堂従業員。
住んでいる町はチェルムズフォードという人口34千人のかつての工業都市だが今はシャッター通りでさびれている。
チキンを焦がしてタイマーのせいにするし、レッドソックスが2連敗していると仕事を押し付けスポーツバーに駆けつける。
そこへ元カノのエリン・ハーリー(タチアナ・マスラニー)がマラソンで寄金を集めるチャリティランを走るから、とビラを配る。エリンとは長い付き合いだがボーマンが大酒飲みでいい加減な男だから今は別かれている。
しかし明日は必ず行くと固い約束をする。何としてでもエリンを取り返そうと。
ギリギリになったがゴール近くにボーマンが駆けつけエリンに手を振ったところで爆発が2度起こり、ジェフは意識を失う。
病院のベッドで気が付けば両足は切断されている。
シャワーも浴びられない、トイレも行けない、苛立ち周りの人たちに悪態をつき大声を挙げるジェフは約束を守って応援に来てくれたからだとエリンは自責の念に駆られて寝ずの看病を続ける。
ジェフの母親パティ(ミランダ・リチャードソン)も酔っぱらってマスコミの前に立ちたがる。
息子のジェフこそ愛国者で英雄だと宣伝をしまくる。そしてパティはジェフの傍を離れないエリンが邪魔だ。
不幸なテロに巻き込まれ、両足を失ってしまいながらもいながらも、ボーマンはFBIに協力し意識を失う前に目撃したテロリスト像を伝え、緊急逮捕にも貢献して、「ボストン ストロング」というテーマでボストン復興のアイコンとして脚光を浴びる。
しかし、ボーマンの本当の復活はここから勝負。様々な困難が立ちはだかる。
アルコール依存症でチャランポランのジェフがエリンの助けを受け、「ボストン・ストロング」のアイコン、理想像に昇華していく過程をジェイク・ギレンホールは熱演する。ギレンホール一世一代の感動の大芝居だ。
ジェイク・ギレンホールは「ノクターナル・アニマルズ」や「ナイトクローラー」など多種多様の映画に出演し器用に役柄をこなす。
ボーマンを支えるエリン役はカナダのTVで活躍すし日本人には顔馴染みではないキュートなタチアナ・マスラニーが演じる。
アメリカでは昨年の9月29日から公開されるが一度もベスト10にも入ってこないローカル映画の扱いだ。
アメリカの歴史が始まったニューイングランド、とりわけその中心地ボストンのフェンウェインパークとかニュートン、MITなど観光案内をたっぷりと堪能できる、おまけつきだ、
5月11日(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開
「パトリオット・デイ」(愛国者の日)とは、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州、メイン州、ウィスコンシン州の3州において4月の第3月曜日に制定されている地域限定の祝日で、毎年ボストンマラソンが開催される日である。
戦後間もない1950年代に田中茂樹が(1951年に優勝したのを皮切りに)、山田敬蔵が(1953年)浜村秀雄が(1955年)優勝し、国威を発揚したと子供の僕は大騒ぎをしたのを覚えている。その後日本人のチャンピオンは2度優勝の君原を始め多く出ているがそれほど騒がれなくなった。
16年の映画「パトリオット・デイ」は、ボストンマラソン爆弾テロ事件の裏側をマーク・ウォールバーグ主演&ピーター・バーグ監督で仕上げている。
捜査関係者や犯人、被害者の市民など事件に関わった多くの人々の動きをたどりながら、事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を、映画オリジナルのキャラクターであるウォールバーグ扮する刑事の視点から描いている。
今日紹介の映画は「爆弾テロの被害者」側から描くもの。
ボストンマラソン爆弾テロ事件で「ボストンのヒーロー」と呼ばれ「ボストン・ストロング」のアイコンになった男。
死者3人重軽傷者282人の被害を齎したボストンマラソン爆弾テロ事件で両足を吹き飛ばされる被害にあった、ジェフ・ボーマンの手記をブレット・ウイッターと一緒に仕上げた実話「Stronger」をジョン・ボローノが脚色しデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督したもの。
グリーン監督は「セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅」で「ベルリン国際映画祭」銀熊賞を獲得した実力派だ。
ジェフ・ボーマン自身は邦題にあるように「ダメな僕」でチャランポランの食堂従業員。
住んでいる町はチェルムズフォードという人口34千人のかつての工業都市だが今はシャッター通りでさびれている。
チキンを焦がしてタイマーのせいにするし、レッドソックスが2連敗していると仕事を押し付けスポーツバーに駆けつける。
そこへ元カノのエリン・ハーリー(タチアナ・マスラニー)がマラソンで寄金を集めるチャリティランを走るから、とビラを配る。エリンとは長い付き合いだがボーマンが大酒飲みでいい加減な男だから今は別かれている。
しかし明日は必ず行くと固い約束をする。何としてでもエリンを取り返そうと。
ギリギリになったがゴール近くにボーマンが駆けつけエリンに手を振ったところで爆発が2度起こり、ジェフは意識を失う。
病院のベッドで気が付けば両足は切断されている。
シャワーも浴びられない、トイレも行けない、苛立ち周りの人たちに悪態をつき大声を挙げるジェフは約束を守って応援に来てくれたからだとエリンは自責の念に駆られて寝ずの看病を続ける。
ジェフの母親パティ(ミランダ・リチャードソン)も酔っぱらってマスコミの前に立ちたがる。
息子のジェフこそ愛国者で英雄だと宣伝をしまくる。そしてパティはジェフの傍を離れないエリンが邪魔だ。
不幸なテロに巻き込まれ、両足を失ってしまいながらもいながらも、ボーマンはFBIに協力し意識を失う前に目撃したテロリスト像を伝え、緊急逮捕にも貢献して、「ボストン ストロング」というテーマでボストン復興のアイコンとして脚光を浴びる。
しかし、ボーマンの本当の復活はここから勝負。様々な困難が立ちはだかる。
アルコール依存症でチャランポランのジェフがエリンの助けを受け、「ボストン・ストロング」のアイコン、理想像に昇華していく過程をジェイク・ギレンホールは熱演する。ギレンホール一世一代の感動の大芝居だ。
ジェイク・ギレンホールは「ノクターナル・アニマルズ」や「ナイトクローラー」など多種多様の映画に出演し器用に役柄をこなす。
ボーマンを支えるエリン役はカナダのTVで活躍すし日本人には顔馴染みではないキュートなタチアナ・マスラニーが演じる。
アメリカでは昨年の9月29日から公開されるが一度もベスト10にも入ってこないローカル映画の扱いだ。
アメリカの歴史が始まったニューイングランド、とりわけその中心地ボストンのフェンウェインパークとかニュートン、MITなど観光案内をたっぷりと堪能できる、おまけつきだ、
5月11日(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開