公開されて1週間、良い評判しか聞こえてこない。昨日(17日)の12時50分の回の渋東(TOHOシネマズ 渋谷)に駆けつけると席が余り無い。前方が少し空いているだけの9割方満員だ。春休み中のJKに混じっておじさん一人肩身を狭くして見る。
静岡市の何処か、桜並木を走る満員のバス。
カーブで曲がったところ立っている女の子が座っている男の子にバンとぶつかる。「ごめんなさい」と謝るがまたカーブ、仰ぎ見る男の子を見て「ハルタ?」「チカ」と声を合わせて出す。
二人は小学校3年生の時にハルタが東京へ引っ越してしまうまで幼なじみだったが、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。
「オッキクナッタじゃん,チビのハルタが」と言いながらチカ(橋本環奈)はイケメンのハルタ(佐藤勝利)の頭をポカポカ殴り、飛び蹴りを背中に浴びせる。
入学式の直後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入部を心に決めていたチカ。
しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった。先輩部員たちは楽譜を捨て楽器を運び出している。何で部が無くなるのか、映画では何も説明しない。
校長が廃部届けを既に受け取っているがチカは諦めない。吹奏楽には最低9人のメンバーが必要だが4月一杯までには集めますと宣言する。
大好きなフルートを諦めきれず(マイフルートを持っているんだよと)、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに奔走しビラ配り、個人説得など大童。
新任の音楽教師草壁(小出恵介)、がチカの後押しをして校長に喰ってかかる。草壁は指揮コンクールで二位に入った才能の持ち主で、吹奏楽のために作曲をしている。オリジナルだろうが、何度も繰り返されるこのテーマ曲はメロディアスで素晴らしい。
二年生の部長、片桐(前田航基)と彼女のわかば(二階堂姫留)は集まった部員を纏めようとする。
部員は皆ワケあり。肩を痛めて野球を諦めた宮本(平岡拓馬)、チューバコンテストで入賞した実績を持つが素直でない妙子(上白石萌歌)登校拒否のカイユ(清水尋也)など。
カイユは祖父の死は自分の責任だと介護ホームの老人たちと一緒に引き籠る彼の耳に吹奏楽の「上を向いて歩こう」のメロディが届く。
楽団員の友情にほだされて楽団に戻って来る。
これは使い古された手法。
イギリス映画「ブラス!」や「アンコール」でお馴染みのシーンだ。
部員一同、心を合わせ静岡地区コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。
ここで問題が発生。
チカのフルート(ピッコロ)がテンポと音を外す。
草壁先生は冷たく突き放し、30分の休憩を設けるから練習して来いと。
チカを助けるハルを初め団員の友情は暖かい。
頑張るチカの姿を見て、ただの幼なじみだったハルタのチカを想う気持ちに変化が生まれ始める。
コンクール当日、立派な演奏を終わってもそれが入賞したのかスカだったのか結果を映画は知らせない。
ただエンディングで授業中に夫々の教室から楽器を出して大合奏が感動する。
原作は初野晴の人気青春ミステリー小説で、テレビアニメ化もされた「ハルチカ」シリーズを映画化。
主人公は「Sexy Zone」の佐藤勝利が上条春太(ハルタ)役で映画初出演。
美男子で演技も悪く無い。
相手役の穂村千夏(チカ)を「セーラー服と機関銃 卒業」で初主演を飾った橋本環奈。
美形で頭脳明晰なハルタと、気は強いが前向きで天真爛漫のチカ。
佐藤と橋本のコンビの息が合った芝居を監督市井昌秀は上手く引き出している
43歳の市井昌秀は元お笑い芸人、劇団東京乾電池を経て「箱入り息子の恋」や「僕らのご飯は明日で待ってる」など注目される作品を送り出している。
市井式ユニークなスタイリッシュな本と画面は今後も期待できる。
TOHOシネマズ 渋谷他で公開中
静岡市の何処か、桜並木を走る満員のバス。
カーブで曲がったところ立っている女の子が座っている男の子にバンとぶつかる。「ごめんなさい」と謝るがまたカーブ、仰ぎ見る男の子を見て「ハルタ?」「チカ」と声を合わせて出す。
二人は小学校3年生の時にハルタが東京へ引っ越してしまうまで幼なじみだったが、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。
「オッキクナッタじゃん,チビのハルタが」と言いながらチカ(橋本環奈)はイケメンのハルタ(佐藤勝利)の頭をポカポカ殴り、飛び蹴りを背中に浴びせる。
入学式の直後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入部を心に決めていたチカ。
しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった。先輩部員たちは楽譜を捨て楽器を運び出している。何で部が無くなるのか、映画では何も説明しない。
校長が廃部届けを既に受け取っているがチカは諦めない。吹奏楽には最低9人のメンバーが必要だが4月一杯までには集めますと宣言する。
大好きなフルートを諦めきれず(マイフルートを持っているんだよと)、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに奔走しビラ配り、個人説得など大童。
新任の音楽教師草壁(小出恵介)、がチカの後押しをして校長に喰ってかかる。草壁は指揮コンクールで二位に入った才能の持ち主で、吹奏楽のために作曲をしている。オリジナルだろうが、何度も繰り返されるこのテーマ曲はメロディアスで素晴らしい。
二年生の部長、片桐(前田航基)と彼女のわかば(二階堂姫留)は集まった部員を纏めようとする。
部員は皆ワケあり。肩を痛めて野球を諦めた宮本(平岡拓馬)、チューバコンテストで入賞した実績を持つが素直でない妙子(上白石萌歌)登校拒否のカイユ(清水尋也)など。
カイユは祖父の死は自分の責任だと介護ホームの老人たちと一緒に引き籠る彼の耳に吹奏楽の「上を向いて歩こう」のメロディが届く。
楽団員の友情にほだされて楽団に戻って来る。
これは使い古された手法。
イギリス映画「ブラス!」や「アンコール」でお馴染みのシーンだ。
部員一同、心を合わせ静岡地区コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。
ここで問題が発生。
チカのフルート(ピッコロ)がテンポと音を外す。
草壁先生は冷たく突き放し、30分の休憩を設けるから練習して来いと。
チカを助けるハルを初め団員の友情は暖かい。
頑張るチカの姿を見て、ただの幼なじみだったハルタのチカを想う気持ちに変化が生まれ始める。
コンクール当日、立派な演奏を終わってもそれが入賞したのかスカだったのか結果を映画は知らせない。
ただエンディングで授業中に夫々の教室から楽器を出して大合奏が感動する。
原作は初野晴の人気青春ミステリー小説で、テレビアニメ化もされた「ハルチカ」シリーズを映画化。
主人公は「Sexy Zone」の佐藤勝利が上条春太(ハルタ)役で映画初出演。
美男子で演技も悪く無い。
相手役の穂村千夏(チカ)を「セーラー服と機関銃 卒業」で初主演を飾った橋本環奈。
美形で頭脳明晰なハルタと、気は強いが前向きで天真爛漫のチカ。
佐藤と橋本のコンビの息が合った芝居を監督市井昌秀は上手く引き出している
43歳の市井昌秀は元お笑い芸人、劇団東京乾電池を経て「箱入り息子の恋」や「僕らのご飯は明日で待ってる」など注目される作品を送り出している。
市井式ユニークなスタイリッシュな本と画面は今後も期待できる。
TOHOシネマズ 渋谷他で公開中